交通事故によるおもな症状

首の症状

交通事故のうち首に起きる外傷で最も多い症状がむち打ちです。
むち打ちは俗称であり、正式名称は頸椎捻挫または頸部捻挫といいます。よくあるむち打ちの症状としては、急性時の疼痛をはじめ、その後に続く痛みや違和感、首の可動域の制限等が挙げられます。
人によっては「雨の日や寒い日になると首が痛む」「以前より肩や首が凝りやすくなった」と訴える方もおられます。
このことからもわかるように、一口にむち打ちといってもその症状は幅広く、首のみならず全身に影響を及ぼすこともよくあるのです。したがって、受傷初期の急性症状が落ち着いたからといってむち打ちが軽快したと考えるのは早計です。むしろその後に続く諸症状に悩まされている人が多いといっても過言ではないでしょう。

当院では、こういった症状を軽快させるため、なるべく早期からの治療をお勧めしています。また、整形外科等でのレントゲン撮影やCT撮影の結果異常が見られなかったが、ご本人は痛みや違和感を訴えているというケースもよくあります。この場合、整形外科では痛み止めや湿布の処方のみに留まることも多いようで、患者さんは根治できないことに大きなストレスを感じるようです。当院では、こういった画像診断に現れない痛みやつらさにもアプローチしていきます。治療は頸部のみならず全身のバランスを見ながら行っていきます。その方の症状の出方に合わせてオーダーメイドの治療を行うため、画一化された治療ではなくその時その時で最適な治療をお受けいただけます。

肩・背中の症状

むち打ちとも関連しますが、交通事故後に肩や背中の症状を感じることがあります。交通事故で一番多い症状が首から肩のこり感や背中の症状です。

たとえば運転中に後ろから追突された場合、衝撃のために体は一瞬強く前傾します。人の頭部は体重の約1割を占めていますが、細い首によってのみ支えられています。当然衝撃が加わると頭部が前に振られるわけですが、その際に首はもちろんのこと肩、背中の筋肉も引っ張られるようにしなります。すると体の防御反応として、それらをもとに戻そうとして首、肩、背中の筋肉が硬直するのです。この時の緊張状態はたいへんに大きく、筋肉は急激に硬くなってしまうのです。

そのため、事故後にうまくほぐれないままでいると、筋肉はずっと硬直を続けこわばりが持続し血流も滞ります。こうなると放っておいても治らず痛み続ける原因となってしまうのです。特に肩や背中は、首に比べて筋肉の範囲が広いために、痛みや不具合を強く感じやすくなります。当院ではこれらの症状に対し、筋肉の柔軟性を取り戻しながら、可動域を広げていくようにアプローチします。筋肉や関節が本来あるべき形に戻れるよう、段階的に治療を行っていきます。

腰の症状

「にくづき」に肝心かなめの「要」と書いて腰と読みます。腰部は全身を支えスムーズな動きを作り出すために欠かせない部位であります。したがって、腰部が外傷を受けると生活に多大なダメージをもたらすことになります。交通事故による腰の症状は、人によって多彩な現れ方をします。簡単な検査としては、前屈した際に痛みが出るのか後屈した際に痛みが出るのかによってその種類を推定することができます。

また、動作時に痛むのか、じっとしていても痛むのかによっても治療が異なってきます。交通事故によって腰部に症状が出た場合腰のみならず他の部分にも障害が出ていると考えるのがふつうです。というのも、腰部である骨盤の上には背骨がありその上には頭部が乗っており、骨格的にはひと続きであるからです。この場合は、腰部はもちろんのこと全身の治療を行うことになります。特に骨盤をはじめとする骨格のバランスが崩れた場合、のちのち痛みや障害となってぶり返すこともあるため、しっかりと治しきることが大切です。

膝の症状

膝は全身の荷重を支える部位であるので、障害があると歩行に問題を来すことがほとんどです。交通事故の症状としては、打撲や骨折はもとより、捻挫や半月板・靭帯の損傷等が挙げられます。これらの外傷はバイクや自転車事故でよく見られます。これらの症状の場合は、まずは整形外科で損傷の程度を確認し、必要に応じて加療を受けることになります。レントゲン検査等の結果異常がないが痛みや違和感が消えないという場合は、整形外科では薬の処方やリハビリ以外に対応が難しいことが多く、整骨院を治療の選択肢として考える患者様も多くいます。

しびれについて

交通事故の時に発生する衝撃は我々の想像を絶するほど大きなもので、よく起こる症状として首や胸に痛みを発生させてしまう症状があります。そして、それは時に手や腕にまでも痺れを発症させてしまうことがあるのです。

「神経根」がダメージを受けると、一般的に痺れが発生すると言われています。首の中心を通っている神経である神経根は、身体のバランスを保つという 意味でも重要な役割を担います。更に、事故の血流障害などで生じた神経根やその胸上部の腕神経そうへのダメージも主な圧迫の原因とされています。

神経根が圧迫を受けてしまうと、神経根が引き伸ばされたような状態になり、神経の司る場所に痛みや痺れを発症させます。時に痺れだけでなくだるさも発生してしまうことがあります。症状の度合いは事故のケースや個人差で異なります。あまり痛みを感じないものもあれば重度の痛みを感じることもあります。

これらの症状を感じたら、首をそらすような体制はなるべく控えたいところです。首を後ろに反らしてしまう事で圧迫され、痛みが増してしまう事があるからです。日常でも、重いものを持ったり、高いところを見上げる、高いところのものを取るような行為はなるべく避けましょう。仕事などでやむを得ず動かなければならない場合もありますが、交通事故後は出来るだけ安静にしておきたいものです。

ダルさについて

交通事故後の痛みでよくあるのが、神経組織にダメージが行ってしまった症状。

これは、神経の部分だけでなく、神経に支配されているあらゆる部分にまで痛みが及んでしまうこともあり、その結果痛みだけでなく痺れなどの症状が現れることもあります。また、交感神経へのダメージは不眠症やうつに繋がってしまうケースもあります。 骨盤にダメージを受けてしまった場合も厄介で、痛みがなかなか治まらずに神経組織を刺激し続けてしまうこともあります。その結果、肩こりや腰痛で悩まされることもあります。

むち打ちは、その症状になった人にしかわからない症状と言っても過言ではありません。ですから、周囲の人でも交通事故に遭った経験が無ければ理解して貰えないケースが多いのです。
そういう時は、接骨院で治療家に相談するのが一番ベストな方法と言えます。